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2005年11月 3日 (木)

DVD「メメント」観賞

妻がレイプされ殺され、自らも重症を負った男。
男はそのときの後遺症で、事故後の新しい記憶が10分程度しか続かないという症状に。
それでも彼は妻を殺した犯人に復讐しようと、自ら捜査に乗り出す。
記憶障害を補うため、彼は多くの写真・メモを残し、更には自らの体に刺青までしながら、執拗に犯人を追う。
果たして犯人は見つかるのか、復讐できるのか。

この映画はかなり斬新です。

なんと主人公が復讐を遂げるシーンから始まります。
そして主人公の記憶の継続に合わせて、10分程度のシーン毎に分けて映されるのですが、その際時間軸が逆に進んでいくのです。(意味伝わるかな?)
つまりこんな感じ

時間軸⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒
シーン1        →
シーン2       →
シーン3      →
シーン4     →
シーン5    →
シーン6   →

復讐シーンから始まり、何故その男を突き止めたかというシーン、情報提供してくれた女とのシーン、という風に遡っていくわけです。
この演出の意図はまさに「観客を主人公と同じ状況にする」ということです。
各シーンの冒頭部では、主人公はその前に自分が何をしていたのか把握できていません。観ている観客も同じなのです。

例えばあるシーンで「気が付くとトイレで酒瓶を持って座っている主人公」というシーンがあります。
ここで主人公は「オレは何故こんなところに?酒瓶は持っているけど酔ってなんかいないぞ??」と思います。
これは観ている観客も同じで、主人公がなぜそのような状況になったか全くわかりません。
それは次のシーケンスで明らかになるわけです。

この一風変わったシーン構成は今までにない感覚で観客を楽しませてくれます。

序盤で事実だと思ったことが、後でそうでないことが分かったりするので、何を信じてよいのかわからなくなります。

そして衝撃のラストシーン。

何を信じてよいのかわからないこの映画。最後もきっと相当衝撃的なラストであるはずだと思っていましたが、予想以上のラスト。
これはやられました。なるほどね~。まさにどんでん返しです。

今回は先に採点。

CHON的評価 90点

こういう構成の脚本を思いつくのもすごいですが、破綻させないで書き上げるのはもっとすごいです。驚嘆です。

【以下ネタバレ注意!】未見の人は絶対に見ないで!

前述の通り、映画のラストではあっても物語としては「はじまり」にあたる部分であるわけです。

観客はこの映画を見ているうちに勝手に、この物語の始まりは「妻の復讐を決意し、開始するシーン」だと思い込んでしまいます。
ところが、その前提は見事にひっくり返されます。

「主人公はすでに犯人に復讐をしたのだが、そのことを記録せず再び犯人の標的を定めて復讐を繰り返していた」
という驚愕の事実。

主人公は犯人に復讐することが人生の全てであり、復讐を遂げたことの証拠やメモは敢えて残さず、また復讐を繰り返す日々だったのです。
ひょっとするとこの映画での復讐劇は、実は2度目でもなく3度目かもしれないし4度目かもしれない。。。。。恐ろしい。

記憶が10分しか続かないことの悲劇。そして妻への愛情が主人公の精神を狂わせ、復讐そのもが人生といういびつな生き方をさせてしまったのです。

う~~~ん、この映画は色々な意味ですごいです。拍手。

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