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2005年11月25日 (金)

映画「ソウ2(SAW2)」感想

2005年アメリカ。公式サイトはこちら

観賞日11月10日 in MOVIX倉敷。

ソリッドシチュエーションサスペンスの大傑作「SAW」の続編です。
前作では、残酷なシチュエーションと、張り巡らされた細かな伏線、そして衝撃のラスト、と完成度の高い映画として(マニアック層からの?)高い評価を受けました。
(よければ前作の記事もどうぞ)

今回も非常~~~に楽しみに観に行きました。

(あらすじ)

前作同様、ジグソウは一人の男に生死を掛けたゲームを仕掛ける。
想像を絶する残虐な自己犠牲を払わなければその男は死亡するのだ。
結局、その男は制限時間内にゲームに勝つことは出来ず死亡。

やがて現場に駆けつけた警官たちは、犯人ジグソウからのメッセージを発見する。
「マシューズ刑事、近くで見ろ」
それは、現場にいた一人の刑事に対するメッセージだった。

現場に残された遺留品から警察はジグソウのアジトを割り出し突入。
ジグソウはあっさり捕まってしまう。
警察がジグソウの部屋を捜索していると、ずらりと並んだ監視モニターを発見する。
そこには、監禁された8人の男女が映し出されていた!しかもその中の一人はマシューズ刑事の息子だったのだ。

驚くマシューズにジグソウは言う「その部屋には遅効性の神経ガスが充満しており、2時間以内に救出しなければ皆死ぬ」

一方その監禁された部屋の中では、脱出を試みるものの一人一人と、ジグソウの罠に掛かって死んでいく。。。。
あせるマシューズ。そんな彼にジグソウは言う。「さあゲームの席につけ」と。
『ジグソウの話しを聞く』というのが彼とゲームだと言うのだが。。。。

感想です。
すごかったです。
前作では一本道のストーリーながら、様々な伏線がちりばめられ最後に収束する見事なラストでしたが、今回もなかなかのラストでした!
ある程度の予想は出来ましたが、あそこまでやるとは!って感じですね。
満足満足。

【以下ネタバレにつき注意!!】





今回は大きく2つのトリックから成り立っています。
一つ目は、監禁ルームの映像は全てビデオの映像であり、リアルタイムではなかったこと。
二つ目は、ジグソウはアマンダと共犯であること。(今後はアマンダがジグソウの意志を引き継ぐ)

この二つが合わさることで、見事なパズルが完成しました。

今作では前作からの重要ポイントがきちんと踏襲されていました。
・ジグソウは常に最前線で見ている
  →マシューズ刑事とのゲームはジグソウ本人が、監禁ルームでのゲームはアマンダが、最前列で見ていた。
・ゲームターゲットには必ず生き残る方法が残されている。
・ゲームの駒に過ぎない人物には生き残る手段がない。
などなど。

見終わって、「そういえば、あれはそういう意味か!」とうならされる点も多くありました。
・ジグソウの「自分の話しを聞くことが君のゲームだ」とマシューズに言う言葉
  →ジグソウの話しを時間まで聞けば、目の前の金庫が開いて息子が現れたのですから。
・他の人に比べて、ガスにやられていないアマンダとダニエル
  →二人とも生き残る必要があったので、あらかじめガス対策の注射などしていたのでしょう。
・ダニエルが自分の父親が刑事だと言いかけたのを、アマンダが制止している。
  →早い段階でそのことが分かるとダニエルは殺されるでしょう。
   あくまでダニエルを最後まで生かす必要があるのですから、それは困るわけです。

最後に、前作SAWでのシャワールームが出てきたときには、ゾクゾクしました。
キターーーー!って感じ。
前作で死んだかどうか話題になっていたアダムのミイラ死体があったり、そのままノコギリがあったり。
この辺の興奮は前作を観ていないと全く意味がわからないですね。

そしてラストのラスト。
目が覚めたマシューズに対し、「GAME OVER」といってシャワールームの扉を閉めるアマンダ。
まさに前作と全く同じエンディング!すごい!

これはSAW3があるのは決定ではないでしょうか。うん。

と誉めまくりでしたが、マイナス点もあります。

今回監禁ルームに8人も押し込めたことでやや雑な面も出てしまった気がします。
オビとザビエルについては、それぞれ用のジグソウからのメッセージとトラップがあったのに対し、その他の人はあったのかどうか不明のまま。
(手首に刃物のトラップはひとつありましたが)

「OVER THE RAINBOW」のネタを使いたくて7人+1人にしたのでしょうが、やはりちょっと多すぎましたね。
素性やキャラが深く説明されないまま終わった人もいましたし。

ともあれ興奮させてもらったことは確かです。

CHON的評価90点。

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前作に興味がある方はこちらをどうぞ。

もうSAW2を観た方はノベライズ版はいかがでしょう?

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2005年11月14日 (月)

DVD「ユージュアル・サスペクツ」観賞

色々なサイトのサスペンス系の映画レビューで『大傑作』と絶賛されていることが多い。この作品。
ずっと観たいと思っていたのですが、公開が1995年と少し古い映画であり、DVDが廃盤になっておりレンタルビデオ店に在庫がありません。

しょうがなくYahooオークションで調べてみると、相場がなんと1万円前後。。。。
高いけど、観たら売ればいいやと、入札。結局9500円で落札できました。

この映画、正直前半はあまり面白くありません。
武器輸送トラック強盗の容疑者として、偶然集められた5人の男たちが、開放された後、手を組んで次々と犯行を行う話。
5人の中で特にキートンという人物を主役扱いで描かれます。

物語後半に入ると5人は、「カイザー・ソゼ」という謎の大物に弱みを握られ力を貸すよう強要されます。
カイザー・ソゼとは誰も正体を知らない謎の大物で、怒らせるととにかく怖いようです。

5人はカイザーの命令でやむを得ず、麻薬取引が行われる船に乗り込んでいくが。。。。。。

後半のカイザー・ソゼは実在するのか?誰なのか?というあたりから俄然面白くなってきます。
また、今までの物語は5人のうちの一人、体が少し不自由なヴァーバルの語りによるものだと言うことがわかります。

さあ、真相は!

【以下ネタバレ注意】




確かに面白かったです。

カイザー・ソゼはこいつだったんだよ、という単純なラストではあるのですが、その真相に刑事が気づくシーンの演出は結構好きです。
手足が不自由だったはずのヴァーバルは警察署から離れると颯爽と歩き消えていきます。なるほどね~~~。

この映画のほとんどは、ヴァーバルが語る回想という形になっているので、どこまでが真実なのか、というところがポイントでしたね。

観終わってから冒頭シーンをもう一度観返してみると、彼が警察署を出る時に返却されていた『金の時計』『金のライター』が、カイザーのシーンでしっかり映っていました。
他にも多くの伏線があったようです。もう一度全部見直すとその辺よく分かるでしょうね。

CHON的評価80点

確かに面白かったですが、ネットでの評判ほどではなかった気がします。期待しすぎた分少し評価は控えめになりました。

あ、ちなみに観た後、DVDはしっかり9000円で売りました。(^-^)banner_02

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ビデオiPOD購入!

2年近く使ってきたiPOD(10G)が容量一杯になってきて、買い換えたいな~と思っていたところに、先日新型が発表されました。
つい最近 iPOD nano を発表したばかりなのに、また新型とは。。。。

このiPODは、今までのHDD内蔵型としては iPOD PHOTOの後継となり、ついにビデオ再生に対応しました。
正直ビデオ機能をそんなに使いこなすつもりもないのですが、ないよりはある方がいいに決まってます。(笑)
購入~~~~~~~~~~!!

今回はApple store で購入したのですが、届いて開けてみてビックリ!
薄い!!すげえ薄い!
これで30GBか~~~、と感動。

これで当然ながら膨大な音楽が聴けて、撮り溜めた写真が一杯見れて、お気に入りのビデオまで観れちゃう。
最強です。。。。

これだけのプレーヤーが3万円ちょっとで買えるなんて、いい時代になったものです。

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2005年11月 3日 (木)

DVD「メメント」観賞

妻がレイプされ殺され、自らも重症を負った男。
男はそのときの後遺症で、事故後の新しい記憶が10分程度しか続かないという症状に。
それでも彼は妻を殺した犯人に復讐しようと、自ら捜査に乗り出す。
記憶障害を補うため、彼は多くの写真・メモを残し、更には自らの体に刺青までしながら、執拗に犯人を追う。
果たして犯人は見つかるのか、復讐できるのか。

この映画はかなり斬新です。

なんと主人公が復讐を遂げるシーンから始まります。
そして主人公の記憶の継続に合わせて、10分程度のシーン毎に分けて映されるのですが、その際時間軸が逆に進んでいくのです。(意味伝わるかな?)
つまりこんな感じ

時間軸⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒
シーン1        →
シーン2       →
シーン3      →
シーン4     →
シーン5    →
シーン6   →

復讐シーンから始まり、何故その男を突き止めたかというシーン、情報提供してくれた女とのシーン、という風に遡っていくわけです。
この演出の意図はまさに「観客を主人公と同じ状況にする」ということです。
各シーンの冒頭部では、主人公はその前に自分が何をしていたのか把握できていません。観ている観客も同じなのです。

例えばあるシーンで「気が付くとトイレで酒瓶を持って座っている主人公」というシーンがあります。
ここで主人公は「オレは何故こんなところに?酒瓶は持っているけど酔ってなんかいないぞ??」と思います。
これは観ている観客も同じで、主人公がなぜそのような状況になったか全くわかりません。
それは次のシーケンスで明らかになるわけです。

この一風変わったシーン構成は今までにない感覚で観客を楽しませてくれます。

序盤で事実だと思ったことが、後でそうでないことが分かったりするので、何を信じてよいのかわからなくなります。

そして衝撃のラストシーン。

何を信じてよいのかわからないこの映画。最後もきっと相当衝撃的なラストであるはずだと思っていましたが、予想以上のラスト。
これはやられました。なるほどね~。まさにどんでん返しです。

今回は先に採点。

CHON的評価 90点

こういう構成の脚本を思いつくのもすごいですが、破綻させないで書き上げるのはもっとすごいです。驚嘆です。

【以下ネタバレ注意!】未見の人は絶対に見ないで!

前述の通り、映画のラストではあっても物語としては「はじまり」にあたる部分であるわけです。

観客はこの映画を見ているうちに勝手に、この物語の始まりは「妻の復讐を決意し、開始するシーン」だと思い込んでしまいます。
ところが、その前提は見事にひっくり返されます。

「主人公はすでに犯人に復讐をしたのだが、そのことを記録せず再び犯人の標的を定めて復讐を繰り返していた」
という驚愕の事実。

主人公は犯人に復讐することが人生の全てであり、復讐を遂げたことの証拠やメモは敢えて残さず、また復讐を繰り返す日々だったのです。
ひょっとするとこの映画での復讐劇は、実は2度目でもなく3度目かもしれないし4度目かもしれない。。。。。恐ろしい。

記憶が10分しか続かないことの悲劇。そして妻への愛情が主人公の精神を狂わせ、復讐そのもが人生といういびつな生き方をさせてしまったのです。

う~~~ん、この映画は色々な意味ですごいです。拍手。

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