DVD「マニシスト」観賞
2004年スペイン/アメリカ作品。
工場で平凡な機械工(マシニスト)として働くトレバーは、極度の不眠症に陥り、すでに1年間もほとんど眠っていない状態だった。
身体は痩せ衰え、誰もが心配する中、それでも毎日仕事に向かうトレバー。
そんなある日、彼は自宅の冷蔵庫のドアに不気味な張り紙を見つけ奇妙な不安に襲われる。
それと前後して、彼の周囲では不可解な出来事が次々と起こり始める。同僚が機械で片腕を失う事故に遭い、トレバー自身も危うく命を落としかける。
そして、その影には新入りの同僚アイバンの姿が。ところが、トレバー以外の誰もそのアイバンという男の存在を知らなかった…。(TSUTAYA DISCASより引用)
バットマン・ビギンズで主演したクリスチャン・ベイルですが、わずかその1年前に撮影したこの映画、30kgの減量という恐ろしい痩せ姿で登場でします。
ガリガリで、まさに骨と皮という感じ。役者パワーを感じますね。
この先はネタバレなしでは感想が書きにくいので・・・・・
【以下、ネタバレあり!注意】
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謎のメモ、謎の人物アイバン、いつも1:30を示す時計、やたらと映し出される逆円錐形の建物と女性。
中盤まで謎は深まるばかり。。。
自らが車に飛び出してひき逃げされたことを装ってまで突き止めた、アイバンの車の持ち主は自分だったというあたりから、物語は盛り上がりを見せます。
ついには殺したはずのアイバンが目の前に現れ。。。
どうやら数々の不思議な現象の多くは、トレバーの幻覚であることが想像されます。
どこまでが現実でどこまでが幻想なのか。。。トレバー自身も悩みながら、段々と封印していた記憶にたどり着いていきます。
なぜ1年も眠れないのか、1年前の1:30にあの建物の前で何があったのか。。。。空港カフェのお気に入りのウエイトレスの女性は誰なのか。
トレバーはやっと全てを把握しました。1年前の1:30、釣りの帰りの車の中で煙草に火をつけようとして、前方注意となり前に飛び出してきた男の子を轢いてしまったのです。
逆円錐形の建物の前で慌てて駆け寄るその子の母親。トレバーはそのまま逃げてしまったのでした。
トレバーは罪悪感から無意識にその記憶を封印しました。しかし潜在意識にある罪悪感が段々と表に現れ、アイバンという男の形でトレバーの前に現れたのでした。
罪を隠したい自分と罪に耐え切れない自分の衝突。それが全ての現象の真実でした。
トレバーは警察に自首しひき逃げを告白することで、やっと睡眠することができたのでした。。。。
う~~ん、よく出来た映画ですね。
この映画には色々な象徴的なシーンが登場します。
それらは全てトレバーのひき逃げ事故関連の記憶が現象となって現れているわけです。
ルート666というオバケ屋敷、1:30を示す時計、逆円錐形の建物、赤い車、釣り、繰り返し現れる左右の分岐。。。など。
真相がわかったとき、これらの伏線が見事なまでに繋がります。
すばらしい。
本当に良く出来ていると思います。
色調を抑えたモノクロチックな映像もこの映画の雰囲気にピッタリでした。
CHON的評価 90点
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